今日は、最近読んだ貝谷久宣先生の本、
『パニック障害患者の心性と人間像 不安・恐怖症のこころ模様』
を紹介します。
社会不安障害で悩んでいた頃の
私の体験談なども書いていきます。
この本では、パニック障害の種類や症状、メカニズム、
患者さんに見られる特性などについて
他の多くの本よりも、より詳しく突っ込んだ形で解説されています。
同種の本を数多く読んできた私にとっても
新しい学びがたくさん得られる本でした。
巻頭の「はじめに」に記載されている内容からすると、
この本は、もともと患者さんやご家族の方、
一般の方向けに書かれた本のようです。
現在お悩みの方が読まれた場合、
「これ、私のことだ!」 という部分も
たくさん見つけられるのではないかと思います。
例えばこの箇所。
スーパーマーケットでパニック発作を起こす患者さんは、
めずらしくありません。発作が人混みで逃げ出せないような場合に起きることもありますが、
しかし、それよりも、
レジで順番を待っているときのほうが発作を起こしやすいようです。
●貝谷久宣著『パニック障害患者の心性と人間像 不安・恐怖症のこころ模様』
(講談社/2008/P26)より引用
私も、社会不安障害で悩んでいた当時は、
スーパーのレジが苦手でした。
横からの視線が特に嫌だったのですが、
段々自分の番が迫ってくるその感覚も苦手でした。
(逃げ場がなくなり、追い込まれるような感覚)
当時は「うまくやらなければ」とか、
「情けないところを見せてはいけない」とばかり考えていて
自分のことを追い込んでいました。
克服した今では、マナーよくお金を払うことさえできれば、
それでいいと思っています。
「うまくやらなければ」という思いで、
自分を追い込んでしまうことはありません。
「それでもいいよ」と、カッコ悪い自分も含めて、
ありのままを受け入れてきたことが良かったのだと思います。
※今では当時の悩みは、
心の深い部分を含めて解消していますので、
カウンセリングへの悪影響はありません。
『パニック障害患者の心性と人間像 不安・恐怖症のこころ模様』
の話題に戻ります。
この本には、パニック障害と併発しやすい
他の心の病との合併症状についても詳しく書かれており、
とても学び多き一冊でした。
現在お悩み中の方にとっては、
「正体の分からない漠然とした不安」
の正体を解き明かす助けになる本だと思います。
但し、お一人で無理をして、
苦しくなるほど深掘りし過ぎないように。
苦しい場合は、信頼できる専門家に
相談していただきたいと思います。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!