最近、本屋さんでいい本を見つけました(^-^)
その本は、私が今までノーマークだった本なのですが、
本屋さんでパラパラと少しめくっただけで
「これは、読まないわけにはいかない!」と衝撃を受け、
思わず買って帰ったほどの本です。
その本のタイトルは、
『ユング心理学からみた子どもの深層』といいます。
著者は、秋山さと子先生です。
本の巻末の記載で確認したところ、最近新装版に変わったようですが、
1978年に第1刷が発行されて以来のロングセラーの本でした。
最初にノーマークだったなんて書きましたが、
私が知らなかっただけでした。(失礼しました)
この本では、子どもの心の深層を、ユングの心理学を用いながら、
優しい言葉で分かりやすく説明されています。
内容的には、かなり専門的で、
ユングの心理学を実際にどのように活用するか?
のヒントが満載となっています。
そしてこの本で、私が特に素晴らしいと思うところは、
たとえ心の専門家でなくても、読み進めやすい、
むしろ引き込まれる内容となっているところです。
具体的に言うと、読みながら
●子供の頃の体験がよみがえってくる。
●子供の頃の自分と出会える。
●現在心の中にいる子供の自分と出会える。
●子供の空想の世界や想像上のお友達の話など、
子供の持つファンタジーな部分についての学びと発見がある。
●子育ての参考になる。
人それぞれ読んだ感想や受け取るものは違うとは思いますが、
私は上記のものを受け取りました。
こういった内容に、興味のある方も多いのではないでしょうか。
例えば、私の心が動かされた部分を一つ紹介すると
「なにを作るの」
Y子ちゃんは返事もしないで、粘土をこねまわしています。
「ちょっと貸してごらん。ほら、こうするとヘビになるのよ。それから、お皿もできるでしょう」
Y子ちゃんは、上目使いでちらっと先生を見ましたが、もう、それきり粘土にはさわりません。
Y子ちゃんには、なにか作りたいものがあったのです。
それを先生がめちゃめちゃにしてしまったのです。
だからもう、そんなものは見たくもさわりたくもない。
●秋山さと子著『ユング心理学からみた子どもの深層』
(海鳴社/1978(2012)/P53-54)より引用
私はこの部分を読んで、「子供のときの自分と同じだ!」と思いました。
自分が作っている工作を、両親に部分的にでも作りかえられたときは、
Y子ちゃんと同じように、私も「もういらない」と言って放り投げていました。
そしてそんな私の態度を見た両親は、私のことを「神経質!」と言い放ち、
私は怒りと自責が入り混じった気持ちを抱きながら、自分の部屋にこもりました。
そんな一連の出来事を、本当に久しぶりに思い出させてくれました(^-^)
※今、両親との関係は良好です。
上記のY子ちゃんや私の反応は、
ユングの類型論の内向的/外向的の分類でいうと
内向的の方に当てはまります。
内向的な子供にとっては、出来具合の良さよりも
「自分のもの」を表現することがとても大事なことなのです。
以上、『ユング心理学からみた子どもの深層』の紹介と、
読んで感じたことなどを書きました。
一度だけでなく何度も読んで、理解を深めたくなるような本ですよ。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!