不安障害の認知行動療法(強迫性障害とPTSD)~不安のレベルを下げる対処法

今日は『不安障害の認知行動療法(3)強迫性障害とPTSD
という本を紹介します。

「日常でできる不安のレベルを下げる対処法」
というテーマについても書いていきます。

 

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『不安障害の認知行動療法(3)強迫性障害とPTSD』も
(1)(2)と同様、認知行動療法を活用する
不安障害専門カウンセラーの私にとっては
バイブル的な一冊です。

 

同シリーズの本としては、

(1)パニック障害と広場恐怖
(2)社会恐怖
(3)強迫性障害とPTSD

が、あります。

 

『不安障害の認知行動療法(3)強迫性障害とPTSD』も
(1)(2)と同じく、治療者向けの内容と
「患者さん向けマニュアル」が一冊にまとめられています。

本書より「患者さん向けマニュアル」のみを抜粋した
不安障害の認知行動療法〈3〉患者さん向けマニュアル
(リンクはAmazon)という本も存在していますので、
症状にお悩みの方にはこちらのほうをお勧めします。

 

『不安障害の認知行動療法(3)強迫性障害とPTSD』には、
強迫性障害とPTSD(外傷後ストレス障害)の
両方の内容が収められています。

全208ページ中、強迫性障害に関する内容が72ページ、
PTSDに関する内容が136ページとなっていて、
どちらかといえばPTSDに関する内容のほうが充実しています。

 

なので、強迫性障害のみの情報が欲しい方は、
他の本を読まれたほうがいいかもしれません。

不要な部分が多くなるので、もったいない気がします。

 

さて、前置きが長くなりましたが……

ここで、本書の「PTSD 患者さん向けマニュアル」のパートより、
「不安のレベルを下げる対処法」を抜粋して紹介します。

 

・健康的な食生活を心がけましょう。

・定期的にウォーキング、ジョギング、スイミング、サイクリングのような有酸素運動を行いましょう。

・たとえ眠れないときでも十分な休養を取りましょう。

・決められた日常生活を送り、それを守りましょう。(例えば、決めた時間に起床し就寝する、1日の活動計画を立てる)。

・必要であれば家族、友人、教会、その他の地域社会資源にサポートや援助を求めましょう。

・みんなとすごしましょう。しかし、外傷体験について話さなくてはいけないと思ってはいけません。

・あなたの長所と対処技術に注目しましょう。

●アンドリュース、クリーマー、クリーノ、ハント、ランプ、ペイジ共著
『不安障害の認知行動療法(3)強迫性障害とPTSD』
(星和書店/2005/P156-157)より抜粋・引用

 

日常生活で心がけできそうなことばかりですが、
無理して全てを一度に行う必要はありません。

自分に役立ちそうな方法を
1つか2つ選んで取り組むことから
はじめていただけたらと思います。

 

日常のちょっとした工夫の積み重ねが
不安や緊張、ストレスの
全般的なレベルを抑えるのに役立ちます。

自律神経を整えることにつながる項目も多いので
これは、と思われた方は取り組んでみてください。

※「みんなとすごしましょう。しかし、外傷体験について……」
については、PTSD/ASDでお悩みの方のみに向けた内容になっています。

 

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今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!