森田療法で読む 社会不安障害とひきこもり ~あるがまま

メイド・イン・ジャパンの心理療法の
代表的なものの一つに森田療法があります。

今日は最近読んだ
森田療法で読む 社会不安障害とひきこもり
という本の紹介をしながら、
森田療法の基本的な考え方について書いていきます。

 

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まずは、この本、
『森田療法で読む 社会不安障害とひきこもり』の紹介から。

本書は二部構成となっています。

前半は「社会不安障害」について、
後半は「ひきこもりと対人不安」について書かれています。

 

森田療法の考え方や治療のステップが、
症例と共に、分かりやすく解説されている本です。

現在お悩みの方が読んで実践する
How To スタイルではなくて、
考え方のエッセンスがじわじわと入ってくるような
構成となっています。

 

ここで本書より、森田療法の基本的な考え方が
書かれている部分を引用します。

 

森田療法では、神経症の病理を「とらわれの機制(悪循環)」として理解し、症状や不安そのものではなく、それを排除しようとする態度に問題があると考える。

こうした理解の根底にあるのが、森田正馬の人間観である。

●北西憲二・中村敬編『森田療法で読む 社会不安障害とひきこもり』
(白揚社/2007/P70)より引用

 

「とらわれの機制」という言葉が出てきました。

その言葉の表す状態が説明されている部分を、
もう少し引用します。

 

しかしながら、神経症者は「かくあるべき」という構えから、こうした不安を特別視し、不安のみを排除しようとするために、ますますそれにとらわれ自縄自縛の状態に陥るのである。

●北西憲二・中村敬編『森田療法で読む 社会不安障害とひきこもり』
(白揚社/2007/P70)より引用

 

「かくあるべき」(症状があってはならない)という態度は、
不安や症状をより増大させることにつながります。

森田療法では、その部分をクローズアップして、
その「かくあるべき」の態度こそが、
問題だと捉えているわけですね。

そのため、森田療法では、
「あるがまま」の態度でいることが重要視されています。

 

こういった考え方は、
私が社会不安障害を自力で克服するために
抱いてきた考え方と共通しています。

※私は、社会不安障害の卒業生です。

 

私は、森田療法をそのまま活用するというよりは、
根底に流れる考え方(「あるがまま」など)をエッセンスとして
活かしていこうと思っています。

その思いは、森田療法と出会う前から変わっていないことですが、
学びを進めるにつれて、
「あるがまま」などの考え方を、
より大切にしていこうという意識が強くなりました。

 

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今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!